ネットショップを開設予定の皆様へ

ネットショップの開設でまず最初にお悩みなのは『どこのサービスを利用しようか？』というところではないでしょうか？
当コラムでは、各サービスの特徴を踏まえていくつか紹介いたします。
サービスを選ぶポイントは購入者の流入経路です。例えば”かわいいジュエリー”というブランドを持っていて少数ながら固定ファンが居る場合、自社ブランドサイトや自社イベントや検索サイトからネットショップへの流入が期待できます。
そういったケースでは、ショッピングモールよりも自店舗型ネットショップが最適です。
“色々物販”という小売店を運営していて、販売商品が手広かったりブランド力が影響しない商品の取り扱いが多い場合は、モールの一覧ページから自社商品ページへの流入が期待できます。

主な検討要素は下記になります。

ショッピングモールの有無: 集客力のあるショッピングモールを持つサイトは顧客獲得に大変有利です。
独自ドメイン利用: 独自ドメインを利用することでブランド力や検索パワーの価値を蓄積していくことができます。
売上ロイヤリティ: 販売に対する手数料です。ネットショップでは一度の商品販売にあたり送料やクレジットカードの決済手数料等がかかりますが、サービスによっては更に売り上げにかかるロイヤリティもありますので販売価格のためにも規約をよく確認しましょう。利用者はネットだから安く購入できると考えますが、店舗での販売価格より高くなってしまうケースは多々あります。
初期費用・ランニングコスト: 初期費用やランニングコストがどのくらいかかるかはサービスによって変わります。初期開設費用・月々かかる運営費用・決済システム利用料・売上ロイヤリティなどを含めて検討することをおすすめします。
決済システム: 決済システムの利用料金は見落としがちです。購入者の利便性を高めるために様々な決済システムを導入できる方が良いですが、クレジットカード等の決済方法によっては月額がかかる場合もあります。
カートのみの利用: 自社サイトをそのままネットショップとして活用する場合にはカートのみ利用が可能なサービスが必要です。ただし、サイト管理が複雑になるので自社でサイト運営ができない場合は管理運営費が高額になる可能性もあります。
運営アドバイザー: ショッピングサイト運営会社のアドバイザーがショップ運営に対するアドバイスをくれます。ショップの伸び悩みや運営に関して相談に乗ってくれるので初めてネットショップを開設する方はアドバイザー付きのサービスがおすすめです。

ショッピングモール形式

楽天やAMAZONのように多数の店舗の取り扱い商品が一覧表示でお買い物できるショッピングサイトです。ショッピングモールでは販売者情報が重視されないので、新規開業したばかりで知名度の低い状態でも参入しやすいというメリットがあります。しかし、販売者情報が評価されない分、商品画像と価格で他社と差別化しなければなりません。また、デメリットとしては、長期的な視野に立った時に自店舗の評価がストックされないことや、各ショッピングモールのルールがあるので販売戦略上の制約が多いという点もあります。

楽天ショッピング

ショッピングモールと自店舗専用ページの複合型ショッピングサイトです。日本国内ではAMAZONと双璧をなす利用者数があり最も知名度があります。利用者数の多さから新規参入でも顧客獲得がかなり期待できます。本格的にショップ運営をする場合ランニングコストは少々高くなりますが、新規開設者向けの低価格プランもあるのでお試しから始めることも可能です。アドバイザーの方がショップ運営のアドバイスをくれるので初ネットショップには心強いと思います。サイト構築のシステムはちょっと難しくhtmlなどの知識が必要になります。

AMAZON

ショッピングモールがメインになるショッピングサイトです。アマゾンでの商品販売では販売者情報が重視されないので自店舗の知名度が上がるということはほとんどありません。その代わり、アマゾンが利用者に対してバックアップ体制を敷いているので、利用者は販売者情報を気にせず安心して買い物することができます。したがって個人や小規模事業者の方でも参入しやすい市場となっています。ショップ運営でどうしても問題になる在庫保管や運送契約もアマゾンが代行してくるので販売者は商品の仕入れと運営管理に集中することができます。販売ページの作成は基本的に画像と文字のみで構成されるのでアマゾンの規約と指定サイズに従えば問題ありません。

Yahoo!ショッピング

ショッピングモールと自店舗専用ページの複合型ショッピングサイトです。何よりも特徴的なのは、ショップ開設・運営費用が無料という点です。利用者数も多いので、顧客獲得も期待できます。ネットショップを開設したいけど費用は抑えたいという方にはぴったりです。自社ページの構築システムは直感的に操作できるようになっているので複雑なことをしなければhtmlやcssの知識が無くても運用可能です。

PayPayモール

park（パーク）

Wowma!（ワウマ）

Qoo10

自店舗形式ネットショップ

モールとは違い、オリジナル店舗形式のネットショップ開設が可能なサービスです。ここで注視したいのは『自分で用意したドメインが利用可能』という点です。なぜドメインが重要になるのかというと、ドメインにはSEOパワーをストックすることや後日別のサービスを利用しようと思った時に検索順位を継承したままサイトの入れ替えができるということがあります。また、デザインの自由度が高いサービスが多いので拘ったオリジナル店舗を作りたいという方や、ブランド力を上げたいという方はこちらがおススメになります。